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音楽サークル「躁霊音楽団」の活動報告とかです。 動画投稿・楽譜公開・SS投稿……その他いろいろ。 since 2009/03/13
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タロットの「愚者」は愚者と呼ばれつつも描かれているのは旅人風の男。さて?

ということはさて置いて、昨日に引き続きおこめこんぺレポ後半戦です。
まさかチャットしつつ記事書きつつしてたら5時までかかって半分しか行かないとは思ってなかった。

昨日今日と書いている与太分析ですが、私は常日頃物事を直感的にしか見ていないので、言葉に書こうとするとあれよあれよという間にぼろが出ます(記憶違いやイメージ先行による思い込み等)。もしご指摘がありましたらやんわり指摘していただけるとありがたいです。



・「旅」のアイコン
 お題をどう消化するかという話とちょっとダブりますが、前回の話は東方SSとしてどのように旅と東方を絡めるか、という視点でした。今回は、そもそも旅の話として、旅という題材をどのように扱うかという視点で見てみたいと思います。どのように扱うかを分析することで、各作者の「旅」観を垣間見ることができるのではないか、という試みです。

 「旅」とはどのようなものでしょうか?ここでは辞書的な説明よりも、「旅」の持つ属性に着目します。十分条件を無視して、必要条件にのみ着目するような感じです。

 「普段いる場所から」「遠く離れた場所へ」「移動して」「帰ってくる」。
この4要素くらいがあると、旅と呼べるものかなと思います。もちろん例外はありますが。
このうちアイコニックな要素が強いのが「帰ってくる」と「普段いる場所」です。「自分の帰る場所」というアイコンが印象的な作品が今回のこんぺに2作品、ちょうどありますね。
 「幻想郷からの歩き方」「帰る場所は」もそうですが、「コールマイネーム」も一応この類型に入るでしょうか…?


 あるいは、人生を長い旅だという例えが古くからあるように、時間、あるいは人生そのものを示すアイコンも旅にはあります。特に「遥かなる旅路」「命をかけて、君のものになる」あたりはその色が出ていると思います。奇しくもどちらも星蓮船組かつ過去話モノですね。
 「終わりの不明な旅」を描いた作品はあと2作品くらい少なくとも見られます。その場合は、旅の終わりや始まりを描いているようですね。人生の旅にして言うと、何かの節目です。大事ですからね。

 最後に、即物型というと大いに聞こえが悪いですが、「旅そのもののドラマ」を重視するという観点。この場合、上記のような御大層なアイコンは一気に鳴りを潜めます。
 拙作「特別阿求列車」がそうですし、「うにの歌」「遥かなる大冒険」も一応含まれますかね?旅行という手段だったものそのものに目的を見出したタイプです。鉄道オタクみたいな人たちですね!(暴言)


 ……「ストロングスランバー」は例外すぎてこの類型分けでは語れません!すいません!以上!



追記の各作品感想に続く







紹介順は、執筆時点での閲覧数昇順です。昨日の今日ですでに閲覧数逆転が起こってますがそんなこと気にしない。


遥かなる大冒険 作者: K.M

【あらすじ】
 藤原妹紅が以前出会った記憶喪失の妖怪。記憶喪失だから一体何者なのかが分からないのだけれど、あるいは菫子なら、答えがわかるかもしれない。

【所感】
 (原作の)菫子のキャラ付けを把握してないのであらすじがこれでいいのか怪しいですがご勘弁ください。
 導入と結末は良かったのですが、謎解き部分に作り付け感があったかなあという気もしないでもないです。まあしかし何より題材が卑怯でしょう(褒めてます)。オリキャラとしてはとてもいい感じの出来なので、感想欄でも指摘されてたようにもう少しどんな子か掘り下げてほしかったかも?



命をかけて、君のものになる 作者: Pumpkin

【あらすじ】
 タヌキのタヌ吉くん(命名:一輪)は、一輪と旅をしています。

 仏さまの教えはよくわからないけれど、ちょっとはものも分かります。白蓮にはまだ会ったことはないけれど、一輪がすごい人だって言うからきっとすごい人なんだと思います。
 ようやく白蓮に会えると、一輪は嬉しそうです。僕はちょっとよくわかりません。
 けれどおかしな夢は見るし、白蓮とやらが居るという村の様子はおかしいし――


【所感】
 圧巻の192.89KB。ええと……9万字?なにそれこわい。
 アイコン的には聖の歪んだ観念とか、人と妖怪の関係とか、過去の清算とか、そんなに捻ったアイテムは無いはずなのに、一作品として確立されたものを感じるのは筋書きがうまいからでしょうね。※タヌ吉は「主人公」なのでこれも捻ってないですね(私見)。
 たくさんの独自要素を、わりと直球な展開で綴っていくのでストレスなく読み進められます。
 話が進むごとに(作品世界で)明らかになる事実や思惑が交錯して、変化していくタヌ吉や一輪の心境や関係性やその他に引き込まれました。
 惜しむらくは私の頭が悪くてマミゾウさんの思惑まで読み解せなかったところ…!



ストロングスランバー 作者: あめの

【あらすじ】
 風見幽香は最強であった。しかし敗けた。それはもう完膚なきまでに。
――『自分探しの旅に行ってきます』

一方でその幽香に土をつけた張本人は、問題事の解決に東奔西走していた。
幽香の許を訪れたのもその対策の一環だったのだけれど……

【所感】
 「俺より強いやつに会いに行く」旅。
 これだけ掲載雑誌が違う説。それは冗談としても、展開も雰囲気も他と違うのは確か。とても血と涙とケンカに溢れた作品。嫌いじゃないです。
 昔の不良漫画だと思って楽しく読みました。その観点で言うと、最後のバトルシーンはとても暴力めいてラストって感じでよかったです。

 逆に言えばそれに馴染めないと、例えば幽香は作中でけっこう些事をぶっ飛ばして行動してて、それが受け入れがたいとか、そういうのはあるかもしれません。




遥かなる旅路 作者: 美鈴

【あらすじ】
 誰もいない、護るものもない小さな堂に、白と名乗るなんだか怪しい尼さんがやってきた。
やってきて――なぜかまだ居座っている。どうやらこんな一介の虎である私を連れ出したいようだけれど、まっぴら御免だ。

御免だってば。


【所感】
 もうひとつの星組話。こちらは基本的に、星と白蓮のみのお話です。
 筋書きがよくあるやつなので、全体的にストレスなく読み進められると思います。
 前半の長閑な光景だとかは、私はとても好きな空気です。そしてまあ紆余曲折あるわけですが、その結果むやみに陥落したりしなかったのは個人的にポイント高いです。
 というかこういうヒネたキャラクターが大好きです。それだけでもう御馳走様です。




首をたずねて三千里 作者: 木葉梟

【あらすじ】
 場末の旅館に、なんとも一風変わった客が訪れた。
 巻き込まれた宿屋の主人と、逃げた首を探す客の、愉快で奇妙な一夜の噺。


【所感】
 掛け合いの軽妙さやオリキャラである主人の性格など、もろもろ含めてすごく落語のような風体です。内容もそれに見合っていてとても面白い。というか、ちょっと書き直せば高座に上げられるんじゃないかしらとも思います。首ネタの回し方なんかはとてもいいと思います。
 最後はちょっと人情噺的な所もあって、物語としても充実していましたし、まあ優勝もありなんというところですね。おめでとうございました。
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プロフィール
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喇(ラツ)
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性別:
男性
職業:
大学生
自己紹介:
東方アレンジ・編曲・作曲・オーケストラとか

1年遅れで大学院生になります。
トロンボーン歴は10年を超えました。バストロンボーンを吹きます。
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